某日の記録

 

もう結構前に書いてしまっておいたものだけれど、ここに残しておく。

この記録を書いたことで、数年苦しめられてきた様々な悪夢を少し克服できたような感じがしてほんの少しだけど楽になった。正体不明の化物の名前を知ることができた時はこんな感じなのかもしれない。

以下はある夜の入眠時に悪夢を見て、目が覚めた時に書きおこしたもの。

 

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寝入りばなに焦るような夢や起きもしない嫌な事の夢で不安を感じると、気持ちだけが大きくなっていって、透明な液体のような不安の集まりが幽体離脱みたいに、初めは俺の輪郭を持ったまま頭から出てきて、次第に水風船のように膨らんでくような感覚をたった今覚えた。気持ちが体を超えていく様な感覚で、この不安や焦りでできた無色透明の水みたいな、このとてもゆるいゼリー状の塊に全身が飲まれてしまったら、きっと何もできなくなる。

 

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これ以降少しは楽になったし、悪夢を見る頻度も減ったけど、この感覚を思い出すと未だ動悸がする。

 

危ないところだった。

と思ってあの時に記録したもの。