今年の六月は寒さを感じる日があるほど涼しく、ここ数年とは違い自分が幼かった頃の六月を彷彿とさせてくれた。
今月は比較的健康に過ごせた気がする。軽めの咳喘息の症状は変わらずで夕方から夜にかけては薬が必要なほどではあるけれど風邪は引かずに済んだ。
久々にスパイスカレーを作ったり一人で遠出したり写真を撮ったりして少し気持ちが解れた気がする。
the cabs ワンマンツアー
Zepp Hanedaで開催されたthe cabsのワンマンツアー「軌道、あなただけの」のファイナルに行ってきた。あの頃見ることが叶わなかった演奏を目の当たりにして、十代の終わりと二十代の一部を回収してきた。


公演中は時々涙が滲んだ。ギターの音色は想定していたよりも歪んでいて、ややゴロっとした感じもあって安心した。ベースの音はかなり良くて歪みが綺麗だった。ギターとの相性が良くて相互に活きている感じがした。ドラムは圧倒された。凄まじかった。凄いものを見たな。歌は思っていたよりも素直、素朴で想定していたよりも何倍も良かった。あの頃特に影響を受けたバンドなのでライブを観ることができて本当に良かった。
解毒される樹海を聴くことができて本当に嬉しかった。いつかカッコーの巣の上で、第八病棟、skórを生で聴きたい。
open.spotify.com
ライブは満員だった。想像もしていなかった未来の状況がちゃんと現実にあって、そこに自分は居合わせることができた。
復活に狂喜乱舞している人もいればあの頃の解散した状態でthe cabsというものが自分の中で閉じている人もいると思う。復活の知らせを知るまでは自分も自己の中でthe cabsというものが完成(完結)していた。
当たり前であるけれど復活するまでにいろいろなものが変わっているし、あの頃の音源は変わらずそのまま生きているし、the cabsを好きな人々やその人々の中やその他諸々が変わっていたり変わっていなかったりする。「 軌道、あなただけの」という題名はこのバンドとこのバンドに関わる人やこのバンドを好きでいる人・好きでいた人の現在をまとめて俯瞰しているような状態が表されているのかもしれないな、とぼんやり解釈した。
ハッチポッチ
栃木県立美術館で開催されていた企画展「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」に行ってきた。

ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界
作品の展示数がかなり多く、撮影可能なものも多かった。大好きだったハッチポッチステーションのパペットの実物が見られたのはとても嬉しかった。
飾られていた絵本の原画のひとつにとても綺麗なものがあった。多分アクリル絵の具で描かれたもの。自分がエフェクターのペイントで出したい色と質感そのものだった。

展示を見終わった後に売店で色々買った。美術館の売店ではかつてない程の散財。公式の図録に絵本2冊、マグカップ、缶バッジ。この猫のマグカップなんて最高。

マグカップが好きで買い集めたいのを我慢していたけれどこれは我慢ならなかった。当時販売されていた色々なグッズも展示されていてどれも欲しくなってしまった。この展示によって集めたいものが増えた。とりあえずハッチポッチステーションのグッズと藤枝リュウジのカレンダーが欲しい。
久々の現像と海
時間ができたので突発的に車を2時間走らせて海に行ってきた。
いつも行っていた所とは違う地域の海。六月だというのに春先のような寒さだった。

カメラ : Canon demi
フィルム : STRIX vision 100D
この日に海で撮った分と三月の小旅行で撮った分のネガをまとめて現像に出した。傷つきやすいフィルムが含まれていたこともあり編集に時間がかかりそう。
久々に学研の二眼レフトイカメラを使おうとして開けたら入れた覚えのないネガCANDIDO800が入っていて撃沈。現像から返ってきた結果を確認したら撮った分はほぼ全て感光していた。何を撮ったのか覚えていないのでその分ダメージは少ないけれどISO800のネガをムダにしてしまったのは少し辛い。
最近フィルムカメラで写真を撮ることが減ってしまったこともあり、以前よりもやはり下手になってしまったように思える。撮りたいと思えるものも減ってしまった。花や海は相変わらず撮りたいと思っている。

カメラ : Canon demi
フィルム : STRIX vision 100D
海の写真は編集が終わって整ったらまとめてこのブログにでも載せようと思う。
久々に自分が過去に作ったフォトブックを見返したら思っていたよりも良かった。少なくとも過去の自分の方がいい写真を撮っている。少し嫌だけれどもう少し考えながら写真を撮った方がいいかもしれない。これ以上下手になるのはもっと嫌なので。
そろそろ海の写真を寄せ集めて次のフォトブックを作りたい。
今月買った本
・『シソンヌじろうの自分探し』シソンヌじろう
・『自然連禱: 加藤幸子短篇集』加藤幸子
・『イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観』飯山陽
・『ミステリウム』エリック・マコーマック
・『ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界(展示公式図録)』藤枝リュウジ
・『ワスレッポおじさんのきままなさんぽ』文 石津ちひろ 絵 藤枝リュウジ
・『CATCH THE SUN たいようのおくりもの』絵 藤枝リュウジ 文 大井邦生
今月読み終えた本
・『鬱の本』点滅社
・『スマホ時代の哲学 増補改訂版』谷川嘉浩
今はロラン・バルトの『明るい部屋 写真についての覚書』を終盤近くまで読んでいる。何の前情報も無く読み始めたので写真の撮影技法と写真論的な評論の本かと思いきやそんなことはなく、読み始めると哲学書的なものかなと思いきやそうでもなく、"写真によって引き起こされる情緒の認識とそれについての報告及び哲学的考察"みたいな写真体験について書かれた本だった。エッセイといえばエッセイ。オートエスノグラフィーの先駆け的な文章だった。
言語の限界ゆえに自分の心情や認識、体験を正確に取りこぼしなく記述することは難しいと思うことに加えて、語彙力や言語能力の高い賢い人間が書いたであろうこの文章を理解できたり芯を捉えた解釈ができる人はどのくらいいるのだろうと思った。正直自分がどれくらい理解できているかすら分からない。この本を翻訳した人は凄い。