令和三年八月

  日々ありえない早さで過ぎてゆく。

  このまま死まで加速して直線的に向かっていってしまうような気がして少し不安。八月という季節をしっかりと感じる前に終わってしまった。仕方が無いとはいえ、ろくに写真すら撮れていないのは悔しい。

 

  このブログではあまり仕事については書きたくないが、今月は月の三分の一くらい他県へ出張に行っていた。コロナ対策でほぼ外出ができず軟禁に近い日々を過ごし、そこそこ重要な試験に受かって資格を取れたので今月はよくやったと自分を褒めてやりたいが、なんとも旨味のない日々だった。

  仕事として行わなければいけないものが多く、雑魚キャラにしては結構面倒くさいみたいなやつらをまあまあ相手にしていた気がする。後回しにできるもであったとしても放っておいたらそんなものはすぐ腐ってしまう。気づけば時間がじわっと溶けていたし経験値や達成感みたいなやつは恐らくほとんど得られていない。

 

  今月も友人とスタジオに入れたのは良かった。そろそろバンドをやりたい。準軟禁期間に映画を何本か観たが脳や身体の状態が良くなかったのか作品が面白くなかったのかあまり楽しくなかった。

  その他にどんな事をしたのかはあまり多く思い出せない。感染状況の悪化や天候に恵まれなかったこともあって楽しみにしていた予定もいくつか潰れてしまった。行こうと思っていた美術館や展示は閉館や早期終了を余儀なくされ気持ちもぽっかり空いてしまった。

 

  エネルギーの消費が大きかった割に今月は何をしていたっけ、なんてことになっている。

 

  ここ最近でぐったりしてしまう日が何日かあった。疲れが溜まっていたのかそれを自覚してしまったためか寝付けずに気分がダメになってよくわかんないけどちょっと泣いた。そんな状況で夜中にコロナが収まったらやりたい事をリストアップしていたらますます泣けてきた。

 

  世間或いは世界中で起きている事が実は自分の周りだけで起きていることだったらとても怖いなと思うようにもなってしまった。

  そしてこんな中でも、馬鹿らしいうえに面白くない事はこれまでと同じように身の回りでは起きている。これは自分だけではないだろうし、当然と言ってしまえばそれまでなんだけど。

 

人々はいつまで人間の形を保っていられるんだろうか。犬とか猿みたいになっちゃったほうが楽なんじゃないか。

 

  生命力が低下している私に何か啓示をして頂きたい。

f:id:film_filament:20210830213913j:image

写真は去年の夏頃に海辺で撮ったミニカーの死体