エッセイを読めば

最近エッセイをよく読むようになった。

 

大学生のころの自分は大半の日々を憂鬱に過ごしていて、誰かのブログを読んで安心していた。

沢山の人の記事を読んでいたわけではないけれど、同じように憂鬱な人のブログとか、日常のことを綴っている記事とか、自分の好きなタイプの写真を撮っている人のフォトブログとか、いろんな記事を時々覗いては安心感を得ていた。

今思えば寂しかったのかもしれない。

 

今ではブログに加えて本でエッセイを読んでいる。

疲れた時や少し辛い時にエッセイを読むと楽になる。

楽な気持ちで生活をするための参考書みたいなものだ。

 

今の生活が怠かったり辛かったり何だかモヤモヤしている人はエッセイを読めばいいと思う。多分少しは楽になる。 

以下ではいくつかのエッセイを作者別に紹介する。

有名なやつばかりだけど。

 

 

思わず考えちゃう

「あわよくば、生きるヒントに。」 

 

欲が出ました

「しいていうなら、くらしの知恵に。」 

 

ヨシタケシンスケの2作品。絵と共に綴られるエッセイ。どちらもページ数もさほど多くなくサクッと読める。

読んだら楽になった。思い込んでしまうようなこともさらっと書かれていて、少し冷めた目で見られるというか、落ち着くことができると思う。

 

 

もものかんづめ

さくらももこのエッセイ。有名どころ。

他にもたくさんあるけど、まずはこれかな。

 

 

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 

オードリー若林氏の旅行記。社会人になってから読んでよかったなと思う。

疲れちゃった人は読んでみるといいかもしれない。ナナメの夕暮れにしても社会人大学人見知り学部…にしてもそうだけど、ぼんやり感じていた息苦しさがしっかり文章化されている。この本は特にそんな感じがした。あとがきまで読み終えたときに安心感と息苦しさが同時に来て心臓がギウってなった。

ただ、とても良かった。

 

 

大泉エッセイ 僕が綴った16年

大泉洋の連載がまとめられたもの。

当時を振り返ってのコメントも書き足されている。大学院をやめようか悩んでいた時に読んでいた。文庫も出ている。おすすめ。

 

 

日日是製本2020

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笠井瑠美子著。製本会社に勤める作者の日記。 作者所属の十七時退勤社というレーベルからの出版。本屋で装丁が目にとまったので買ってみた。本づくりにかかわる人々について書かれている手製本。2019も読みたい。

 

 

うもれる日々

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本を抱えて会いにいく

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橋本亮二著。どちらも十七時退勤社から出版。出版社の営業として働いている作者のエッセイ。この2冊も装丁が良くて手にとった。本や書店、本の製造や販売にかかわる人たちについて書かれている。

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十七時退勤社2人の作品を読んで本を作ってみたくなった。

簡単にできるようなことじゃないけど。

 

 

以下でいうエッセイは、誰かが読むことも想定して書かれたもの、完全に或いは一部に公開されているもののことであり、完全に非公開である個人の日記とは異なる。

 

エッセイは生ものみたいなもので、作品にするのであれば積み重ねないといけないうえに早いうちに整えないと腐ってしまう。そのかわり、作品になれば価値は何倍にもなるしずっと腐ることはない。

誰に宛てたものでなくても、何気ないメモみたいな日記でも、それがエッセイとして残っていて誰かの目に触れるチャンスがあるなら、それを読んだ誰かに安心や嬉しさをもたらすかもしれないなと思った。

色んな人に「エッセイを残せ」と言いたい。