分霊箱

  こんな題名で記事を書いているけど内容は全く大層なものじゃない。

正に名前負けといった感じ。

 

  分霊箱はハリーポッターに出てくるヴォルデモート卿が複数に分けた自分の魂を保管していた様々なもののことで、「箱」とはいっても日記帳とか人間とか蛇とか色々ある。
この分霊箱が残っていれば肉体が滅んでも復活ができて全部壊された際には真に死滅するといったもの。

 

  これから自分が書くことは「ミラーリング」とか「バックアップ」とか言った方が人によってはしっくりくるのかもしれない。

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  自分の普段使う物を複数用意して色んな所に置いておく事が好きだ。

  例えば、分かりやすいところで言うとスマートフォンの充電器を「リビング」「寝室」「自宅のデスク」「職場のデスク」「鞄の中(モバイルバッテリー)」と複数箇所に置いている。これについてはそうしている人も多いと思う。

 

  自分は他にも筆記用具を「自宅」「職場」「鞄の中」とそれぞれにできるだけ同じもの用意して置いている。
ペンなんかはもう10年以上も同じようなものを使っているものもある。必ずこれじゃなきゃダメだとは思わないけど、なるべくいつでも同じものを使い、書いている時の感覚やペンの持ち心地、線の色や形が揃ってないと何だか気持ちが悪い。

  鞄なんかも仕事用とそうでないものに別れているので、それぞれに財布やモバイルバッテリーなんかを入れておきたい。できないことはないんだけど、財布に関しては運転免許証をいつも入れているので、そうはいかない。手帳型スマホケースに入れていつもスマホと一緒に持ち歩くという事も考えたけど手帳型のケースが好きじゃない。(でも少し検討している。)できることなら免許証も2枚くらい欲しい。

本当に。

 

  自分が忘れ物や落し物をしやすいという性分のため、スマホに免許証をくっつけておくのも怖いし財布も色んな所に忘れそうだし(一回免許証の入った財布を職場に忘れたまま運転して帰りそうになって肝を冷した事がある)、複数の鞄の間で移動させているとうっかり忘れてしまうのではないかという不安がいつもある。

 

  最近は基本的にずっと仕事用の鞄の中に財布を入れていて買い物とか出かける時だけ出して帰ったらまた仕事用の鞄の中に戻している。これが1番間違いないのだろうけど、とにかく、うっかりした入れ忘れが怖い。仕事で運転して何処かに行くとなった時に、"財布がないので金も免許証もありません"ってなるのが考えただけでかなりのストレス。だから免許証も複数枚所持して仕事用の財布に入れて、その財布も仕事用の鞄に入れておきたい。

 

  筆記用具とか充電器はどうにでもできるけれど、免許証に関しては本当にどうにかならないものか。もうスマホで免許証を確認できたり体内に埋め込んだマイクロチップとか指紋とかそういうので確認できるようにしてほしい。

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  住処が複数欲しい。

 

  人間には住処というか生活拠点が複数あるのが望ましいと思う。「普段住んでいる所」「実家」「秘密基地」と最低3つは欲しい。モヤモヤしたり落ち込んでいる時や息苦しさを覚えた時に避難できるところが欲しい。

 

  いくら気持ちを切り替えようしたり考えたりしても無駄なので、自分のいる環境を変えるのが手っ取り早いのかもしれない。

その時の体調とか気分によって適した所に帰る事が可能になればこんなに素晴らしいことはない。

 

  人には帰る場所が必要だけれど、それはひとつじゃなくていいと思う。気持ちがダメになった時に場所を変えれば冷静になれたり思いきりグッタリできたりするのではないか。

 

  ヴォルデモートが魂を分散させていたあの仕組みの様にセーブポイントというか、ゲームの残機的なものがあれば本当にいいなと思う。例に出した免許証にせよ生活拠点にせよ1つがダメになっても代わりがあれば安心だし、日々あれこれ無駄なことを考えることなく過ごせるようにして「つまらないストレス」を最小限に抑えることで精神の安静を保てるようにしたい。

 

  いわゆる社会の息苦しさを少しでも軽減して過ごしていきたい。