令和五年九月 Lomo Lubitel 166+

大学院1年の鬱がひどくて死んでしまいそうな時に親に借金して買ったカメラを買いなおした。

Lomography社のLomo Lubitel 166+

shop.lomography.com


120フィルムと35㎜が使用できる二眼レフカメラ
元のモデルは旧ソ連製の安価な中判二眼レフLubitel 。Lubitel - Wikipedia


はじめ買ったのは7年前。届いたのは不良品だった。
いつか絶対に買いなおそうとは思っていたけど販売終了になってしまっていた。
今年自分は30歳になるのでその記念にと思っていたんだけど。
販売終了を知った瞬間に心臓バクバク、視界ぐにゃぐにゃ。

急いでその日のうちに色んな通販サイトやオークションサイトで探しまくって運良く中古で1台だけ見つかったので即購入した。

しかし付属品が全部ついておらず、35mmフィルムを使うためアダプタ等が一式欠けていた。公式に付属品だけ購入可能か問い合わせたところ、販売終了品のため対応できないとのことだった。アタッチメントとして欲しかったというよりこれがなければ本当に撮りたい写真が撮れない。

調べてみたところ同じような人がいたみたいで、35mmフィルムを120ブローニーカメラに装填するためのアダプタを3Dプリンタで作成した人が某フリマサイトに出品していたのでそれを購入した。

後は120用のスプールを35mmで使えるように改造して、35mmのパトローネを固定するためのアタッチメントをどうにか自作するしかない。アタッチメント作成のために、とりあえず紙粘土を買ってきた。まずは型取りから。

先ずは120で撮影してみようかな。


そこまで高いカメラじゃないけれど、自分はこのカメラに執着している。
自分の撮りたい写真を撮るためのカメラとして一番可能性を感じているからだ。
もちろん普段使っているOM-1も好きだし自分で組み上げた二眼レフトイカメラも祖母の形見であるcanonのdemiも好きだけど、あの頃の憂鬱とか悔しさとかが相まってこのカメラに執着するようになった。あの頃は本当に安らげるときがバンドのスタジオ練習と写真を撮っている時しかなかったからだと思う。

当時このルビテルでバンドメンバーや友人たちの写真を撮りたいと思っていた。
叶うことなら当時に戻って写真を撮りに行きたい。当時このカメラで自分のバンドメンバーや友人、機材、スタジオ練習の風景、札幌の街並みを撮れていればこのカメラの意味はもっと違っていたと思う。

ずっとこのルビテルを買いなおすタイミングを伺っていた。
こんなに焦って買うことになるとは思わなかったな。

でも確かに手に入れた。末永く大切に使おうと思う。
好きだと思える写真をたくさん撮りたい。


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