BOSS OD-3 改造の記録

オークションで落札したBOSS OD-3をメンテナンスついでにモディファイした。

改造は自己責任で。
手を加える前に写真を撮ることを勧める。

底面のシートが剥がされていたのでシリアルナンバーは不明。盗品かどうかを調べたかったので売主と問合せるも不明とのこと。盗品でないことを願っている。

落札額は4,000円弱。音を確認したところ時々途切れる症状あり。
多分ジャックの劣化。その他は異常無し。

初めてOD-3を弾いてみたけど確かに低音が強い。もう少しスッキリさせたい。

ネットで検索したらOD-3のモディファイの情報はすぐ見つかったのでメンテナンスついでにやってみることにした。

以下やったこと。
電解コンデンサをオーディオグレードのものに交換(全部ではない)
②トーン回路のフィルムコンデンサを交換、定数変更
クリッピングダイオードの交換と除去
④インプットジャックとアウトプットジャックを交換
⑤インジケーターLEDとノブの交換

 

交換箇所と詳細

電解コンデンサ
C5,C6,C12,C15,C18,C21,C30
ニチコンMUSE(両極性コンデンサ、緑色のやつ)に交換。定数変更はなし。

C19,C20,C25,C26,C27
ニチコンFine Goldに交換。定数変更はなし。ここは電源周りで容量の大きいものを使っている。特に100uFの部分は小さくて平べったいやつを使わないと収まらないかもしれないので注意。

改造後の基板


②トーン回路のフィルムコンデンサ
C17(トーンのポット横)
0.022uF(223)を0.056uF(563)に変更。
ここのコンデンサの容量を大きくするとハイが出るようになる。自分はソケット化して色々試した。0.22uF(224)や0.1uF(104)にする人も多いみたい。0.1uFにしてジャガーで試したところ、かなりジャキジャキした音になった。凛として時雨TKモデルのフロントに載ってるモンスタートーンとかハムのフロントを使う人はそれでいいかもしれない。自分は0.056uFで落ち着いた。

ホットボンドで固定


クリッピングダイオード
D6,D7を除去。
クリッピングダイオードを除去してるので歪みは若干弱くなるけどコンプ感が減って抜けがちょっと良くなった気がする。OD-3は歪みを作り出してるクリッピング部分がいくつもあるので1箇所除去たところで歪まなくなるわけではない。
あと、ここを除去することでC24が接続されなくなるので要らなくなる(だったようなきがする…工程を増やすのも面倒なので自分はそのままにしている)。

D10,D11を1N4148に交換。
ここをいじる人は多い。3mmの赤色ダイオードに替えてマーシャル風(?)にしたり1N60とかのゲルマニウムダイオードにしたり、非対称クリッピングにしたり。ここを除去する人もいる。元々は1N914になってるけど、同等品(互換品)の1N4148にした。同じものと言えばそうかもしれないけど以前歪みエフェクターを自作した時に1N914と1N4148を比較したところ1N914はモワッとした感じで1N4148の方がハイが綺麗に出たので後者に交換した。今回の回路ではどれほどの違いがあるかは正直分からない。ここは音質よりも気分の問題。


④インプットジャックとアウトプットジャック
インプットジャックとアウトプットジャックをそれぞれ新品のステレオジャックとモノラルジャックに交換。筐体の形状を考えるとボックス型使うのが無難かも。


⑤LEDとノブ
LEDの交換については紫色(UV)にした。あまり直視しない方がいい。視認性を高めるためのものなのにね。LED用の抵抗は交換しなくてもちょうど良い明るさだったので交換していない。もし交換するならどこの抵抗を交換するべきかは忘れた。
ノブは6mmシャフト用のやつを使えば良かった気がする。

完成。好みの音になった。
めでたしめでたし。


他にも信号ライン上のフィルムコンデンサをグレードアップするとか電解コンデンサの容量を変えて狙った帯域を出したり削ったりするとか、配線を変えるとかやりようはあるけど、とりあえずこれで落ち着いた。音が途切れる症状も無くなった。

電解コンデンサは主に電源周りと信号ラインのものを交換した。他の信号ラインから枝分かれしてアースに落ちていく所はそのままにしている。

取り外した部品はもったいないのでミニサイズのエフェクターを作る時にでも再利用しようかな。